どうも、ヨガインストラクターのこーきです!
今回はヘッドスタンド(頭立ち・シールシャアーサナ)で頭に体重がかかり過ぎてしまう場合の調整法をお伝えします。
シールシャアーサナって「ヨガポーズの王様」なんて呼ばれてるよね。身体への効果もすごいんでしょ。
身体への作用はもちろんすごいんだけど、人によってはけっこうなリスクのあるアーサナでもあるんだよ。
人によっては危ないこともあるんだね。
そう、この記事ではどんな人にとって危ないか、そしてどんな軽減方法があるかを解説していくよ。
安全にヘッドスタンドを行うための条件
まずは下の写真と同じように頭の後ろで手を組んで前腕と頭の高さを比べてみてください。
写真のように構えた時に肩甲骨をどんなに上に押し上げても頭より前腕が低くなってしまうようでしたら注意が必要です。
この状態でシールシャアーサナを行うと、頭が前腕よりも飛び出ている分首に負担がかかってしまいます。
無理に体重をかけて首周りの組織を痛めてしまうと日常生活に支障をきたすほどのケガに繋がりかねません。
色々なヨガアーサナを練習していくことで肩甲骨の可動域が改善し頭より前腕が高く構えられるようになることは多々ありますが、現時点の可動域で無理はしない方がいいので次の章で紹介する調整法などをお試しください。
首の負担を軽減する調整法
安全にヘッドスタンド(シールシャアーサナ)を行うためには、ほとんど腕で体重を支えるくらいの感覚(前腕:頭=8:2くらいの重さの配分)でやるといいと思います。
前章のチェックで頭のてっぺんが腕より出過ぎてしまっている方は出ていない方に比べて首のリスクが倍増します。
下の方法で首周りのリスクを低減できますので当てはまる方はお試しください。
ブランケットを使う方法
ここではブランケットを使う方法を紹介しますが、高さ調整ができればブランケットでないものでも代用できます。
マットなど身の回りのものを使ってお試しください。
↑写真のように前腕の角度に合わせてブランケット2枚を斜めに配置する。
ブランケットの厚さは実際にシールシャアーサナを行いながら調整します。
頭は床に触れているけど首に体重がかかり過ぎないような厚さにセット。
※厚過ぎたら厚過ぎたでバランスが取りづらいことがあります。ポーズのとりやすさと首にかかる負担のバランスを観察してみてください。
※ヘッドスタンド(シールシャアーサナ)のやり方のコツについてはこの記事の一番下にYouTubeの解説動画が貼ってあります。
どんなに高さを調整したところで肘を床の方に押し出して肩甲骨の位置を固定しないと首に体重がかかり過ぎてしまいます。
通常の形であれブランケットで調整していている形であれ前腕で体重を支えていくという意識は忘れないようにしましょう!
ブランケット調整で安心しちゃって肘を押し出すの忘れてたよ。首が痛い…
あくまでブランケットは高さが足りない分の補足だからね。しっかり肩甲骨から床の方に押し出すようにしないとね。
そもそもヘッドスタンドをしない
上ではブランケットによる調整法を紹介しましたが、「そもそもヘッドスタンドを避ける」というのも自身にとって賢い調整法の一つになり得ます。
特に頸椎にすでに変形がある方や首周りにいつも不調を抱えている方などは無理をしてまでヘッドスタンドに挑戦するメリットはあまりありません。
逆転のポーズに挑戦したい場合には頭を床につかない形のもの(ピンチャ・マユーラアーサナやハンドスタンド)もありますのでそちらから挑戦してもいいかもしれません。
それぞれの逆転のポーズの特徴やリスクなどについては下の記事を参考にしてみてください↓
まとめ
ヨガを始めると多くの方が一度は挑戦してみたくなるヘッドスタンド。
でもそこには知っておいた方がいい危険性が潜んでいます。
僕自身もヨガを始めた頃に肩周りが上手く使えない状態で練習して首が痛くなった経験があります。
準備ができていなかったり、ポーズの仕組みがわかっていない状態だとただがむしゃらに練習してしまうんですね。
「挑戦するorしない」「いつ練習を始めるか?」などは最終的には自分の判断になると思いますが、まずは逆転のポーズに詳しいインストラクターの方に客観的に見てもらうのも一つの目安になると思います。
そして首周りに元々疾患がある方は主治医の方に必ず相談してみてくださいね。
ヘッドスタンド解説はYouTubeのKoki Yogaチャンネルでもいくつか出していますので、コツがわからないという方はご確認ください↓
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