長座前屈と立位前屈。身体が硬い人におすすめの前屈ポーズは?

立位前屈と長座前屈

ヨガのクラスでいろんな形で出てくる前屈のポーズ。

  • 身体が硬くて前屈が苦手
  • 練習しているけどなかなか前屈が深まらない
  • 前屈を深めたいけど何から練習したら良いか分からない

という方もいらっしゃるのではないでしょうか。

今日は、ヨガの中の代表的な前屈のポーズ、

パスチモッターナアーサナ(長座前屈)ウッターナアーサナ(立位前屈)について、

どちらが身体が硬い人におすすめなのか、そしてその理由などを解説していきたいと思います。

目次

前屈が苦手な人・身体が硬い人こそ前屈はウッターナアーサナ(立位前屈)から!

身体が硬い人におすすめなのはどっち?

パスチモッターナアーサナ(長座前屈)ウッターナアーサナ(立位前屈)

前屈が苦手な人・身体が硬い人におすすめの前屈ポーズはどちらだと思いますか?

なまけもの

立ちたくないし、パスチモッターナアーサナ(長座前屈)のほうが良いな…

なつみ

実は、前屈が苦手な人や身体が硬い人にこそ、ウッターナアーサナ(立位前屈)から練習してあげることがおすすめです!

なぜパスチモッターナアーサナ(長座前屈)よりも、

ウッターナアーサナ(立位前屈)のほうがおすすめなのか、

二つのポーズを比較してみましょう。

パスチモッターナアーサナ(長座前屈)とウッターナアーサナ(立位前屈)

ウッターナアーサナ(立位前屈)

ウッターナアーサナ(立位前屈)のスタート地点
STEP
股関節から前屈
STEP
背中を丸めて前屈

パスチモッターナアーサナ(長座前屈)

パスチモッターナアーサナ(長座前屈)のスタート地点
STEP
股関節から前屈
STEP
背中を丸めて前屈

パスチモッターナアーサナとウッターナアーサナの比較

なまけもの

なぜウッターナアーサナのほうがおすすめなのか、まだよくわかりません。

なつみ

パスチモッターナアーサナ(長座前屈)の向きを変えてみながら、二つを比較してみましょう!

パスチモッターナアーサナのスタート=ウッターナアーサナの90度の前屈

パスチモッターナアーサナのスタート地点の向きを変えて見てみると…

パスチモッターナアーサナのスタート位置の角度を変えて。
(左)パスチモッターナアーサナのスタート地点
(右)向きを変えたパスチモッターナのスタート地点

ウッターナアーサナで90度前屈しているのと同じ状態になることが分かります。

向きを変えたパスチモッターナアーサナとウッターナアーサナ
(左)向きを変えたパスチモッターナアーサナスタート地点
(右)ウッターナアーサナで90度の前屈

つまりは、パスチモッターナアーサナは、スタート地点ですでに90度前屈した状態であるということ。

ポーズに入る前の段階で、すでに前屈をしている状態なのです。

なまけもの

ウッターナアーサナで90度の前屈、結構難しかった気がする…ここからがスタートか…

なつみ

ウッターナアーサナで、90度の前屈ができないと、パスチモッターナアーサナも難しいことになります。

パスチモッターナアーサナで30度前屈=120度の前屈

さらにはパスチモッターナアーサナで30度前屈した状態を、向きを変えて見てみると…

パスチモッターナアーサナで30度前屈した状態とウッターナアーサナで120度前屈した状態の比較
(左)パスチモッターナアーサナで30度前屈
(中央)パスチモッターナアーサナで30度前屈の向きを変えて
(右)ウッターナアーサナで120度の前屈

ウッターナアーサナで120度前屈しているのと同じ状態になることが分かります。

なまけもの

ちょっと前屈しただけで、かなりの角度前屈した形になるんだ…

なつみ

パスチモッターナアーサナ、座っているので一見楽そうなのですが、意外と難しいのです。

身体が硬い人こそウッターナアーサナ(立位前屈)がおすすめの理由

なまけもの

身体が硬い人になぜウッターナアーサナがおすすめなのか分かってきた気がするよ!

なつみ

改めて、その理由を整理してみましょう。

0度から前屈をスタートできる

パスチモッターナアーサナ(長座前屈)スタート地点ですでに90度の前屈をしているのに対し、

ウッターナアーサナ(立位前屈)は0度からの前屈のスタート。

自分の柔軟性に合わせた位置で練習してあげることができます。

ウッターナアーサナ(立位前屈)のスタート地点
なまけもの

ウッターナアーサナは0度からスタートしているね!

STEP
30度の前屈
なつみ

まずは30度の前屈!

STEP
45度の前屈
なつみ

余裕があれば45度の前屈!

STEP
60度の前屈
なつみ

まだ背筋を伸ばせそうなら60度まで!

STEP
90度の前屈
なまけもの

パスチモッターナアーサナはここからがスタートなんだね。

なつみ

ウッターナアーサナならここにくるまで、段階を踏みながら練習できます!

前屈の身体の使い方を身につけられる

ウッターナアーサナでは、前屈ポーズの身体の使い方の基本である、

  • 背筋を伸ばした状態で股関節から前屈
  • 最後におまけで背中を丸めて前屈

の身体の使い方を身につけることができます。

立った状態からスタートするので背筋も伸ばしやすく、

股関節を軸にしながら動いていく意識もしやすくなります。

まずはウッターナアーサナで、前屈ポーズ共通の身体の使い方を身に着けてあげることがおすすめです。

身体が硬い人こそウッターナアーサナ(立位前屈)を練習しよう!

上記の理由から、前屈が苦手な人・身体が硬い人にこそ、

前屈ポーズはウッターナアーサナ(立位前屈)がおすすめ!

まずはウッターナアーサナ背筋を伸ばした状態での90度の前屈を目標に、

そこがクリアできたらパスチモッターナアーサナに挑戦してみてはいかがでしょうか。

なつみ

まずはウッターナアーサナで背筋を伸ばした状態での90度の前屈を目標に練習してみましょう!

なまけもの

パスチモッターナアーサナには、そこをクリアできたら挑戦してみようかな!

なつみ

遠回りに見えて、それが実は一番の近道かもしれません。

ウッターナアーサナの練習法については、こちらの記事をご覧ください。

ウッターナアーサナを練習しているうちに、

気付いたらパスチモッターナアーサナもできるようになっていた!という日がくるかもしれません。

まとめ

前屈ポーズというと、パスチモッターナアーサナ(長座前屈)を思い浮かべる方も多いかと思います。

また、座っていて一見楽そうに見えるのですが、

  • 0度から前屈をスタートできる
  • 前屈の身体の使い方を身に着けられる

という理由で、前屈が苦手な人・身体が硬い人にこそ、ウッターナアーサナ(立位前屈)がおすすめです。

前屈が苦手という方、

身体が硬いとお悩みの方は、

まずはコツコツウッターナアーサナ(立位前屈)から練習してみてはいかがでしょうか。

その遠回りに思える積み重ねが、一番の近道になっていくと信じています。

最後までお読みいただき、ありがとうございました!

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この記事を書いた人

宮城県大崎市在住のヨガインストラクター。

精神保健福祉士として約5年間医療機関に勤務。

在職中、自身がヨガに支えてもらった体験から、「ヨガを通じて、誰かのために頑張っている人に、自分自身をケアする時間を届けていきたい」という想いを持つように。

医療機関を退職後の2016年より活動を開始し、現在は宮城県県北地域やオンラインで、アナトミック骨盤ヨガ®・解剖学を活かしたヨガを中心に活動中。

「身体や運動についての悩みに寄り添う地域の身近な存在」を目指し、現在も解剖学など、身体についての見地からヨガを学ぶトレーニングを重ねている。

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