ヴィーラバドラアーサナⅡ(戦士のポーズ2)解説&注意したいミスアライメント

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こんにちは。

ヨガインストラクターのさいとうなつみです。

今日のテーマは「ヴィーラバドラアーサナⅡ(戦士のポーズ2)(英雄のポーズ2)」。

なまけもの

「ウォーリア2」とも呼ばれていることが多いですよね。

なつみ

もしかしたらウォーリア2が一番馴染みがあるかもしれません。
今回はこれまでの記事と合わせて、サンスクリット語でのヴィーラバドラアーサナⅡと呼んでいきますね。

CMなどでもヨガをするシーンの中で目にするこのポーズ。

ヨガといえばこのポーズ、とも言えるヨガの代表的なポーズの一つでもあるのではないでしょうか。

また実際のクラスでもよく出てくるこのポーズ。

私自身、ヨガを始めた当初一番好きなヨガのポーズでした。

なつみ

このポーズがクラスで出てくるとテンションが上がりました。

なまけもの

なつみ先生がテンションが上がることもあるんですね。

なまけもの

でも、代表的なポーズ過ぎて、今さら説明の必要はないんじゃ…

なつみ

簡単そうに見えて、実は意外と注意が必要なポイントもあり、怪我のリスクも潜んでいたりします。

なまけもの

そうなんですか?

なつみ

クラスでもよく出てくるポーズだからこそ、ポイントをしっかり押さえてあげることが大切です。

こんな方におすすめ!
  • ヴィーラバドラアーサナⅡについて詳しく知りたい
  • ヴィーラバドラアーサナⅡを何となくとっている
  • ヴィーラバドラアーサナⅡで痛みが出てしまうことがある

今回は、ヴィーラバドラアーサナⅡを練習するメリットや入り方、

そして起こりやすいミスアライメントと防ぐための注意点などについてお話ししていきます。

目次

練習するメリット

足を横に開いたポーズのスタート地点に

ヴィーラバドラアーサナⅡは足を横に広げた立位のポーズの起点・土台にもなっていきます。

ヴィーラバドラアーサナⅡが起点になるポーズ

ヴィーラバドラアーサナⅣ

(戦士のポーズ4)

ウッティタ・パールシュヴァコーナアーサナ

(対側を伸ばすポーズ)

ウッティタ・トゥリコ―ナアーサナ

(三角のポーズ)

ヴィーラバドラアーサナⅡがこれらのポーズの起点・土台になっています。

また、パワーヨガなどでは、ヴィーラバドラアーサナⅡから、これらのポーズを一連の流れで取っていくことも多いかと思います。

ヴィーラバドラアーサナⅡをマスターすることで、

パワーヨガのこれらのポーズのフローも、より一層洗練されていくかもしれません。

ポーズへの入り方

なつみ

動画で確認してみたい方はこちらをご覧ください。

STEP
足を肩幅の2倍~2倍半ほどに広げて立つ
STEP
右足のつま先を真横に向ける
STEP
右膝がかかとの上に来るくらいまで膝を曲げる
STEP
足幅を調整する

前足の膝を曲げた状態で、後ろ足の位置で調整してあげることがおすすめです。

かかとよりも膝が出ているようなら足幅を広げましょう。

太もも床と平行が一番効果的。そこを目指しつつ、頑張れる足幅で。

STEP
両手を肩の高さ・視線を右手の指先へ
STEP
反対側も同様に行う

起こりやすいミスアライメントと防ぐための注意点

ここまで、ヴィーラバドラアーサナⅡへの入り方を見てきました。

ここからは、前足・後ろ足・上半身とそれぞれに起こりやすいミスアライメントと、防ぐための注意点を見ていきましょう。

前足

膝がかかとよりも出る

膝への負担が大きくなってしまうため、注意が必要です。

防ぐための注意点
足幅を広げる

足の横幅が狭すぎると、膝がかかとよりも出てしまいやすくなります。

膝がかかとの上に来るくらいまで、後ろの足を広げる形で調整してみましょう。

後ろの足にも体重をのせる

足の横幅が理想的でも、前足に体重が乗り過ぎてしまうことでも、膝がかかとよりも出てしまいやすくなります。

後ろの足にも体重を乗せてあげるように、

重心を後ろ足側に移動する形で調整してみましょう。

ニーイン

前の足のつま先と膝の向きが同じになることが理想的。

つま先よりも、膝の向きが内側を向いてしまっている時、膝がねじれている状態になってしまっています。

膝はねじれる動きが苦手な関節。膝への負担が大きくなるので注意が必要です。

防ぐためのポイント
前足の太ももを外に回す

前足の太ももを外に回す、前足の股関節外旋することで、

つま先と膝の向きをそろえていきましょう。


後ろの足の位置をずらす

前足と後ろの足のかかとが一直線上の位置関係が理想とされていますが、

後ろの足のかかとを、前足のかかとの延長からずらしてあげることで軽減に。

前足の太ももを外に回す、前足の股関節外旋率が小さくなるため、膝が内に入りやすい方はこのやり方がおすすめです。

土台も広くなるため、安定感も増します。

こーき

股関節外旋の意識をすると腰が反ってしまうという方、
そもそも股関節外旋が難しいという方はこのやり方がおすすめです。

なまけもの

こーき先生!いきなり出てきましたね!

なつみ

股関節外旋すると腰が反ってしまう、まさに私もそうでした!

後ろ足

膝が伸び切ってしまう

膝を伸ばし切っている状態の時、実は膝はねじれている状態になってしまっています。

膝はねじる動きが苦手な関節。

思いっきり伸ばそうとすることで、膝の痛みにつながってしまうかもしれません。

防ぐためのポイント
後ろ足の親指側にも体重を乗せる

親指側に重心を乗せることで、膝が少し緩むという身体の構造が。

小指側だけでマットを踏むのではなく、親指側にもしっかり体重を乗せていきましょう。

後ろ足をマットの中央に引き寄せる

足の親指側で、マットを中央に引き寄せるように、後ろ足の内ももを使ってみましょう。

膝を軽く緩める

それでも痛みがある時は、膝を軽く緩めていきましょう。

なまけもの

いつも後ろ足は小指側に重心をのせて、マットを引き裂く意識でやっていました。

なつみ

ここは特に、目的や狙いによって変わってくるところかと思います。
その中で、今回は後ろの膝に注目してお伝えしてみました。

なまけもの

これだけが正解というわけでもないんだね。

なつみ

あくまでたくさんある方法の中の一つです。
特に、後ろの膝が痛くなってしまうという方は、このやり方を試して頂けると嬉しいです。

上半身

肩が上がってしまう

両腕を肩の高さにあげようとする時に、両肩が上がってしまうことがあります。

このポーズ一つで大きな怪我にはつながりませんが、

この癖がついてしまうと、肩こりにつながったり、神経を圧迫してしまったりと、

積み重ねで身体の辛さにつながってしまうことがあるため、注意が必要です。

防ぐためのポイント
肩を下げる

肩と耳の距離を広げるように、肩を下げてみましょう。

分かりにくい時は、一度思いっきり上げてから下げてみるのもおすすめです。

腰が反ってしまう

見落とされがちですが、実はヴィーラバドラアーサナⅡも腰が反ってしまいやすいポーズ。

腰への負担が大きくなってしまうため、注意が必要です。

防ぐためのポイント
骨盤を後傾させる

恥骨を胸のほうへと引き上げるように、骨盤を後傾させることで、

腰が反り過ぎてしまうことを防ぎましょう。

前のめりになってしまう

前足だけに体重を乗せてしまうことで、前のめりになってしまうミスアライメント。

怪我のリスクは上記のミスアライメントと比べるとそこまで大きくないかもしれませんが、

前足だけが極端に疲れてしまい、キープをするのが難しくなってしまうかもしれません。

また、前膝がかかとよりも出てしまうミスアライメントにもつながりやすくなるため、注意が必要です。

防ぐためのポイント
後ろの足にも体重を乗せる

前の足に大きく乗っている体重を、後ろの足にも体重を乗せるようにしてみましょう。

上半身を骨盤の真上に乗せるようなイメージをもってみます。

なまけもの

ポイント、結構たくさんありましたね。

なつみ

最後にこれまでのポイントをまとめて確認してみましょう。
青文字をクリックするとその説明に飛べるので、改めてポイントを確認したいところはクリックしてみてください。

起こりやすいミスアライメントとポイントのまとめ

まとめ

最後までお読みいただきありがとうございました。

今回は、ヴィーラバドラアーサナⅡ(戦士のポーズ2)についてお話ししてみましたがいかがでしたでしょうか?

パワーヨガなどの一連の流れの中で出てくることも多いポーズであるため、

流れの中で何となくポーズを通り抜けてしまいがちになってしまうかと思います。

なまけもの

確かに、いつも何となくこのポーズをとっていたよ。

なつみ

それも楽しみ方の一つですよね。でも時々見直してあげると、なまけものさんのヨガポーズも、もっと洗練されていくかもしれません!

なまけもの

なんだかやる気がでてきました!

この記事が改めてヴィーラバドラアーサナⅡを見直すきっかけとなり、

より安全で効果的に楽しんでいく、お力になることができましたら幸いです。

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この記事を書いた人

宮城県大崎市在住のヨガインストラクター。

精神保健福祉士として約5年間医療機関に勤務。

在職中、自身がヨガに支えてもらった体験から、「ヨガを通じて、誰かのために頑張っている人に、自分自身をケアする時間を届けていきたい」という想いを持つように。

医療機関を退職後の2016年より活動を開始し、現在は宮城県県北地域やオンラインで、アナトミック骨盤ヨガ®・解剖学を活かしたヨガを中心に活動中。

「身体や運動についての悩みに寄り添う地域の身近な存在」を目指し、現在も解剖学など、身体についての見地からヨガを学ぶトレーニングを重ねている。

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